種類が多く、違いが分かりにくい高齢者向けの施設。似ていると
感じやすい施設の違いを、ポイントに沿って比較してみましょう。
年齢や要介護度など、入居の条件はしっかり確認しましょう。夫婦や親族・友人と同居を希望する場合にも、施設によって条件が違います。要介護度が進行した場合、暮らし続けられるか退去などの必要があるかも、重要な確認事項です。民間経営の施設は特に施設による差が大きいので、勘違いのないように確認してください。
初期費用、毎月の費用などはもちろん、食事代、水道光熱費や、介護・医療のサービス、生活支援サービスなど、費用にあらかじめ含まれているもの・いないものをきちんと確認しておきましょう。
これまで暮らした町や、家族や友人の住む町などは、愛着もあり安心です。外出の際の交通機関や近隣の商業施設など、周辺の環境も重要なポイントです。
広さはもちろん、トイレやベッド、収納などの使い勝手などを確認しましょう。また、シャワーやキッチンが付いているかどうか、エアコンやカーテンがあらかじめついているかどうかなども要チェックです。機能性や好みに合った居室かどうかを確かめてください。荷物をどれだけ持ち込めるかも重要なポイントです。
食堂やリビング、談話室などの共用スペースのチェックも重要です。施設によっては、シアタールームやトレーニングルームなどの設備や、庭や菜園などがあったりさまざまですので、趣味やライフスタイルに合わせて検討してください。
食事や入浴・洗濯・掃除・外出時の送迎・理容などといった生活支援サービスは、施設によって大きく異なりますので、内容や回数、費用などしっかり確認しましょう。食事は、日々の生活の満足度に影響しますので、ホーム選びの重要なポイントです。メニューの豊富さ、味付けなどの好みはもちろん、栄養管理や介護食の対応などもチェックしてください。
自分のニーズに合わせた介護サービスが受けられるのかどうかはとても重要です。施設によっては、在宅介護サービスを利用する必要があります。提携のサービスがどうなっているか、好みに合わせて外部のサービスを自由に使えるかなどを確認しましょう。介護付きの施設の場合も、どのように介護をしてもらえるのかチェックしておきましょう。また、介護保険対象外のサービスは、施設によって違うので注意してください。
提携のクリニックなどによる医療サービスがある施設が多いですが、定期的な健康診断や往診など、サービスの内容は施設によって異なります。施設に医療施設が隣接している場合もありますが、対応できない病気や診療もあります。緊急時や夜間・休日には、どこまで対応してくれるのかなど、確認しておきましょう。
長く暮らす場所になりますから、スタッフを含め、施設の雰囲気も重要です。実際に見学してスタッフと話したり、入居の方の暮らしぶりを見てみることをおすすめします。